DAWN FX

The dawn is breaking

【波形を捉える】

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ここ最近の相場は自分自身のレベルアップが顕著に感じられた。特に相場のいろんな場面がチャートパターンにはまって見えて、そのブレイクや押し戻りからのエントリが多かった。どうやら自分の場合、通常のトレランやMAに対する押し戻りよりもチャーパで押し戻りを測る方がストレスが少ないらしい。

今週の相場の中で取り組んでいたチャートパターンについて、いくつか振り返りで記述しなかった部分も含めてここに記す。

今週の振り返りは下記より。

dawnfx.hatenablog.com

 

 

ドル円

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ウェッジ系の形で赤線はウォルフライン。振り返りで述べた三尊は最後の山の部分で、この左肩を作った時の押し目からの上昇を見ていた時は、上抜けしそうだなと思っていた。結果的に上抜けせず三尊を作ったのでそのネックラインとトレラン抜けからのエントリとなった。

 

【ポンドル】

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底値からの切り返しをダイヤモンドで解釈したもの。ぱっと見はWトップを頂点とする三尊系の形となっている。三尊は通常高値圏で現れるが中盤や底値で現れることも珍しくない。そういう場合、そのままトレンド方向に効く場合もあれば今回のように三尊を否定する形もある。だいたいのケースは別の時間足のトレンドが強くて否定されていると分かるが、今回のような場合は底値圏での発生となった。

この三尊自体を広く捉えてWボトムとみると簡単に底値圏だなと解釈できるのだが、三尊とWボトムが混じったケースになるとどちらなのか迷うと思う。でもぶっちゃけどちらの解釈でもいい。なぜなら三尊右肩の斜線を上抜けすることはWボトムの右斜辺抜けからのエントリと同じ考え方だから。そして三尊の底値の水平線を下抜けすることはWボトムの否定であり、レンジブレイクと同じだから。ここが真理だと思う。

そこにある形が何であるかということは大した問題じゃない。

自分がどのように相場を捉え、どこのラインが大事かを自分の基準に照らして判断できればいいのだ。そしてどこまでの値幅を狙えばいいかも同じで、どのN字を捉えるか、どれが大事だと判断できるかにかかっていると思う。これは経験を積んでいくしかないことだと思う。常に同じ尺度で観察するとその尺度でしか捉えることしかできない形がパターンとなって見えてくる。自分にとってはそれがダイヤモンドを始めとするチャートパターンだった。

 

【ポン円1】

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Twitterに載せていたものでこれもダイヤモンドが効いた形と判断している。当初は緑矢印の戻り売り局面と思って、赤切り上げライン抜け、リテスト確認してショートしたが損切りとなった。ここでダイヤモンドを形成したことでトレンドがねじれたと判断。青矢印の値幅を狙っていくトレードができた。この時は紫ダウントレンドライン抜けのフラッグブレイクから乗った。無論タイミングが合えばダイヤモンド抜けから紫ダウントレンドラインまでを狙った。

 

【ポン円2】

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ポン円1のその後の値動き。赤線のダイヤモンドの中に緑フラッグがあって、その中にもダイヤモンドがある。ダイヤモンドを見るとき、赤線の左辺と右辺の角度のバランスを見る。最初は赤点線の所で線を引くが角度が急になっているので様子見をする所となる。ここから入っても結果的に問題ないが、少なくとも自分は、左辺と右辺のバランスを考慮することを意識している。この時、形の悪さだけでエントリを控えるのではなく、現在の値動きがMAに対してどんな位置にあるか、トレランに対してどの位置にあるかもよく見ておく。ダイヤモンドラインはこのように引かなくても黒トレンドラインが引けていれば十分対応可能だと思う。赤ダイヤモンドを抜けたあとは、小さく三尊を作り、Wボトムで押しを作った。黄色切下げライン上抜けからエントリできる。

自分はこの時短期足からエントリしていたが、イギリスのジョンソン首相のコロナ感染報道の下ヒゲで切られて、結局上抜けから再度エントリした。

 

【ユロ円】

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こちらもダイヤモンドとして捉えていた。内部波動としてウォルフ系の動きが繰り返されていた場面。軸となる黒縦線がある。そこから黒切下げラインを引くと、赤い波で強く抜けたものの、抜けた後の押し目が深くなってしまって損切りの可能性が高い。

ダイヤモンドは斜辺の角度が大事だと考えている。

斜辺が鋭角であるほど押し目が深くなり抜けの起点に近くなる。ダイヤモンドと認識した場合、右辺の交点際が抜け位置になるので、鋭角だと抜けの勢いに比例して押しが深くなってトレンド形成が難しい。対して角度が鈍角であれば、斜辺内の遊びが大きくダイヤモンドの頂点の水平線が近くなるため、抜けの一波の勢いがあっても一旦反発しやすく、また斜辺の手前と向こうで1:1くらいに収まりやすい。
つまり「しっかり抜け」になる。1:1で抜けると半値押しが効きやすく、その位置が斜辺際に交錯しやすいのでラインが効く。
鋭角であれば例え半値抜けであっても斜辺が遠く、またMAとの乖離も広くなるため押しの位置がブレる。それが深押しを強めてしまう。鋭角の時は最低限ダイヤモンドの底から一気に抜けてほしい。またチャネルが引きづらい場合は、単純にダイヤモンドの天底の値幅を当ててやればよほど右辺際が複雑な値動きでなければ目標値点が推し量れる。
これが菱形でなくダイヤモンド型5角形の場合は、平行レンジの概念が入ってくる。前述したポンドルの波形がそのパターンで逆さまの形。

 

【まとめ】

チャートパターンはいろんな所に現れる。高値に底値に中盤に。それぞれの場所で出現しやすい形が間違いなくあるが、その形が出たからと言って、そう捉えねばならないという理由はないと思う。大切なことは自分がどのように捉えるのかであって、捉えた形がたまたま既存のチャートパターンと似ているのだと考える。するとチャーパの肯定と否定は常にイーブンであり、大事なネックラインさえ認識していればどちらに抜けても構わないと言える。ダイヤモンドは基本的に抜けたほうについていくという戦術になるため、上に抜けなければいけないとか下に抜けなければいけないということはない。

その先入観のなさが好きだ。大好きだ。