【振り返り-ポンドル 2020年8月から9月上旬】
基本的には2020年3月に発生したコロナ禍の急落があり、その急落前の水準へ復帰した8月から、今後どのような動きをするのか見通しづらいと思っていたという状況が前提となっている中での環境認識とトレードになる。
下記の画像はポンドルとポン円の日足画像。
8月1日ピンク水直線時点で、ポンドルは急落前水準の黒水平線に復帰している。しかしポン円はその水準へ達していないという状況だった。
ポンドルだけで見れば、黒矢印のように最高値から下降トレンドを築いており、急落前の水準が黒水平線とみるか最高値のピンク水平線までのBOXと見るかで判断が難しかった。
ポン円の方を見ると、急落前の値動きはレンジとなっており、赤水平線がレジスタンスとなりそうだから黒水平線まで復帰しづらいかもしれないとは思うものの、そもそも8月1日時点では赤水平線にも届いていない状況だった。
急落前の水準へ復帰後、ポンドルは黒水平線で跳ね返されていくのか最高値まで取りに行くのか、ポン円が黒水平線または赤水平線に達するまでの間、揉み合っていくのかもしれないと思っていた。
というのが、当時のざっくりとした観察だった。
その後徐々に上振れしていったが、いずれにせよ一旦日足のMAサポートを取る方が上目線を固定しやすい状況ではあったと思う。
ここからは2020年9月4日のショートを振り返る。
【月足】
月足ラインの下位足(日足)における当て位置-1点目
月足ラインの下位足(日足)における当て位置-2点目
2点目はヒゲ先ではなく、より当たりのいい方に当てている
【週足】
【日足】
日足において緑上昇チャネルが2種類引ける状況だった。急落部から当てた大チャネルと途中の揉み合いから引ける中チャネル。この中チャネルの上限側が週足の水色切下げラインと急落前の水準の高値圏に差し掛かっているところで、非常に判断が難しい局面を迎えていた。
【4H】
4Hでは紫チャネルが引かれて、じりじりと上抜けの気配があった。いわゆる調整期間で日足の緑MAへの引きつけを待っていたと解釈している。だから買い場としてはこの日足緑MAへのタッチがあったところであり、そこから引かれる黒トレンドラインが大事な要素となっている。
そしてこの上昇前の下落の波もやはり大事で、青切下げラインを引いてみると現在まで強く影響していることがわかる。
【1H】
ここからが状況判断を誤ると大けがに繋がる局面となる。紫チャネルを上抜けして、急落前の最高値圏に差し掛かるような展開となった。ここからトレンド継続か転換かという場面で、まずオレンジトレンドラインが引かれる。上昇の場合はこのオレンジトレンドラインと黒トレンドラインがサポートして欲しいところであり、紫チャネルへのリテストが入った上での上昇ならなお良いという認識だった。
イメージ的には①のオレンジトレランにサポートされて上昇する①緑の波、次いで②オレンジトレランにサポートされて上昇する②緑の波。最後に紫チャネルと黒トレラン、上位緑MAへのサポートを受けて上昇する波という可能性。
天井圏ではあるので、じっくり観察して安易にトレードするのは控えたいところでもあった。下の画像、最高値からの下落を観察していると、黄色BOXで①オレンジトレランを下抜けした。この戻りが赤波の方の波の高値①水色水平線と揃ったので、三尊系をうっすら意識したと同時に、これが成立するならば黒トレランまで差し掛かる可能性が高まったと判断した。水色波で②オレンジトレランを下抜けし、上位緑MAのサポートから上昇するも切り返した。ここで切り返した時点で、自分の中ではほぼピンク水平線付近まで下落する可能性が一番高くなった。
下記の画像は15分足に日足のローソクをオーバーラップさせたもの。上に見切れているのが月足のラインで届いていない場面。だからここを取りに来る可能性も考えていた。そして取りに行くには緑矢印のように上抜けして欲しかった。
実際はここで跳ね返されたのだが、この戻り高値というのが日足ローソクのネックラインだった。
エントリしたのはピンクBOX付近で当時のツイートでも似たようなことを呟いている。
ポンドル売り。日足のローソク上ヒゲは週足の切下げラインに反応したものと判断。ラインは見切れてて少し届いてないが・・・。
— 難聴トレーダー東雲を見る (@sinonomef19072) 2020年9月2日
そして日足の明星が広く見て三尊系。
黒トレラン下抜けてくれるといいんだけど🙄 pic.twitter.com/uCr7JCJS2k
この時点で日足で動く可能性が一番高いと判断していたので、黒トレランの内側から仕掛けることができた。またこの位置に戻り高値が入ったことで、下図のように赤三尊が水色三尊に拡大していくのだと想定できたし、その根元の黄色BOXが目標値だと考えた。そこが日足のMAタッチポイントでもあり、赤トレンドラインや青切下げラインとの交錯地点になっていることも決済根拠となった。下抜けていくにしても一旦反応はするだろうと判断。
エントリするところとしてはピンクBOXだけでなく、水色BOXでもいいところで何度か建値で切っては入り直している。
最終的にはフラッグから入ってMAタッチ決済となった。今にして思えば最初に入ったピンクBOXのポジションをもっと信用すればよかったかなというのは後の祭りか。
上の画像に見えてる青切下げラインは週足で別に引いてたもので、もし突き抜けるならこのあたりまでかと見ていたライン。三尊の両肩を抑えているオレンジラインは、日足のウェッジラインとなっている。
ラインをその都度引いたり消したりして、いろいろ確認しながら根拠増し増しでショートを取った場面となっている。かならずしも全部のラインがなくてもいいし、なくても別の見方で認識できていれば問題ないと思う。
こうして振り返って見ると、全体としてはラインによって相場の流れや節目を確認しているのだが、要所要所としてはやはり波の形、チャートパターンや上位足との関係など、値動きそのものに焦点を置いてトレードしていることになる。
ラインでトレードしてるのじゃなくて、値動きでトレードしている。高値安値の切り上げや切下げなど相場の示す波の形のヒントを視覚化するのが自分にとってのラインなのかなと思った。